「1ヶ月いくらで暮らす」という話に普遍性を期待しすぎない
1ヶ月何万円生活という表現はそのご当人においての真実
私は一応FP1級でもありまして、正直なところ、
昨今の「1ヶ月いくらで暮らす」ブームには、若干「塩」な感想を持っています。
こうした数字が誰でもに当てはまるわけではないというのは、
いわば当然で、
著者の方においてはその通りなんだろうと思いますが、
読者の方々の生活状況はさまざまですから、
その点、心得て読まれたらいいなと、老婆心ながら思います。
たとえば:
1) 持ち家でローンはない、自分の家だがローンは残っている、家賃を払っている・・
これがまず決定的にそれぞれ一緒にできない分岐点です。
2) これまでに買って、資産として持っているものの違い。
家具、家電製品、PC・Wi-Fi・モバイルなどICT関連品、食器、礼装品など、
とりあえず揃っている人と、なにも手持ちがない人では条件が異なります。
断捨離、断捨離と言いますが、捨てるほど物が溢れている人ばかりではありません。
3) 周囲にいる人々の違い。
縁者がそれぞれ経済的に自立していて、安定した人々である場合と
相当ギリギリで時には援助しなくてはならないような状況ではだいぶ違います。
4) 住んでいる地域の違い。
クルマがなければ本当に困るような地域では、クルマ関連の費用がバカになりません。
クルマ本体、ガソリン、保険、税金、パーキング代などなど。
5)その他、貯蓄額や 1)とだぶりますが、不動産の有無の違い。
ざっと見ただけで、それぞれ立場が違うことが分かります
これら違いを承知した上で、
ひと様の体験が書かれた本を読めば安全かなと思うのです。
そして、いただけるグッドアイデアはいただいたらいいんじゃないかなと。
今日の英単語: stronghold (名詞) 拠点、本拠地、牙城
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