おはよう! 1日ひとつ英単語

60歳を過ぎ肩の力が抜けてから案外楽しくなってきたなあと思う日々です。

学位請求論文 (博士論文) とバイデン大統領夫人の称号ドクターにケチをつけた輩

おはようございます。
お立ち寄りありがとうございます。


今日は博士号を取得する際に必要な「学位請求論文」について、
少し書いてみたいと思います。





博士号取得方法

博士号を取得する方法はいくつかあります。

まずは、大学院の博士後期課程の単位を取得した上で、博士論文を提出し、
審査を通すことにより得られるケース。課程博士と呼ばれています。

次に、大学院には在籍せずに論文を執筆し、審査会を開いてもらって、
それに合格することで得られるケース。論文博士と呼ばれています。


上記ふたつとは性格が異なりますが、名誉博士という称号もあります。
社会的業績等が認められて、名誉的称号として授与される名誉博士。
学校教育法上の博士の学位とは異なり、
各大学の自治に基づき独自に定めた名誉称号を授与するケースです。



学位請求論文


上記のように、名誉博士以外は、
博士論文を提出し、それが合格と認められる必要があります。

修士号の場合も修士論文を提出する場合がほとんどですが、
中には論文提出を求めないケースもあります。

というわけで、一般にただ学位請求論文と言った場合は、
博士論文を指すことが非常に多いです。

そして、かなり苦しい戦い?となります。



defense   ディフェンス


博士論文の審査会制度は、国によって若干異なりますが、
私の知る範囲で以下記載します。

日本では非公開の審査会と公開の公聴会があり、両方を経て合格となるケースが多いようです。

公聴会は、ゼミの仲間やこれから学位請求論文を出そうと考えている院生などが
聴講することが多いと思います。

私の場合も、ゼミのみんなが公聴会に来てくれたので、平常心を維持することができました。

日頃穏やかな教授陣も、この時ばかりは非常に厳しい質問を浴びせてきます。
(少なくとも私の場合は)

怯むことなく、自分の研究から得られた知見で対抗します。

アメリカでは、この審査会をdefense と呼び、やはり相当厳しい口頭試問になると聞きます。

なにしろ defense (防衛) ですから。


多分、学位の日常性はアメリカの方が高いと思います


アメリカでは、わりに博士号への日常性が高く、

通常、

Hi, Kawaru!
How are you doing?

などと、気楽にお互い話していても、

ちょっと改まった席だと、
I'd like to introduce you to Dr. Kawaru Kaeru.
と言った感じに、Dr.を付けます。

この場合のドクターは、医師という意味ではなく、博士を意味します。

もっとも、この称号については、
現アメリカ大統領 バイデン氏の夫人、ジル・バイデン博士(教育学)の称号をめぐって、
ウォールストリートジャーナルに掲載された否定的コラムと
その内容に抗議する人々との間で、論争がありました。


うーん、すみません、長くなりそうですね。
今日はこの辺で。

お付き合いいただき、ありがとうございました。


今日の英単語: professor emeritus   名誉教授