老年になってからのお金の使い方
FPとして考えると、危険なのは状況の違いを度外視することかなと思います
いろいろな内容の本が出ています。
数万円で暮らす
10万円強で暮らす
年収200万円での暮らし方
といった少額での生活アイデアから、
お金は元気なうちに使おう
お金は墓場に持っていけない
というようなお金の使い方アドバイスまで
他にも、まだまだありますね。
こういった本を読んで
そーか、そういう人もいるんだな
程度の感想ならよいのですが、
自分の生活にそのまま取り入れようとすれば
齟齬が生じる可能性があります。
現時点での状況は一人ずつ違います
1) 持ち家か借りているのか。ローンの残額。マンション管理費。家屋修繕費。
2) 現時点で預貯金はいくらあるか
3) 家族、近い親族に今後金銭的援助を必要とし、助けを求めてくる可能性の高い人はいるか
4) 自分および家族の健康状態
5) 今後の年金および収入の予想
6) 自宅付近の公共交通の状況。クルマが必要か。自分は運転を何歳までできるか。クルマが必要な環境で運転できる人がいなくなった場合の引越しの可能性。
こうしたひとつひとつの状況が、驚くほど各人異なるものです。
2)に、有価証券を含めなかったのは、売却する(願わくは利確)まで数字として確定できないからです。
多くの人が信頼していた東電のようなこともあり得ます。
上記のような本は、
たいてい著者のプライバシーを全部曝け出しているわけではありませんので (プライバシーは大切ですから)
読者と著者との状況に大きな違いがあったとしても、わかりません。
たとえば
お金は貯め込まないで、思い出作りに投資しよう!
という提案があったとして、
それ自体は生き生きしたアイデアだったとしても、
自分の現状にフィットしているかどうかは、自分でチェックするしかありません。
投資も同様です
こちらも要注意。
年収1億円の人は100万円スったとしても1/100です。 1%。
他方、年収300万円の人にとっては1/3。33%強。
状況は各自違います。
今日の英単語: simultaneously (副詞) 同時に
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