おはよう! 1日ひとつ英単語

60歳を過ぎ肩の力が抜けてから案外楽しくなってきたなあと思う日々です。

アメリカの学会で激しい議論の応酬。ついに号泣した人

そろそろ秋に向けて論文の準備をしなければ。で、思い出したこと






コロナ前なのですが、アメリカの学会というか、審議会に出席した時のことを

思い出しました。


労働市場における弱者 (persons with disadvantages in the labor market) にとって

より働きやすい環境をいかにして実現させるか

がテーマで、この一連のミーティングで、私も日本の施策について発表し、

非常に有意義な時間を過ごすことができました。




会も半ばの発表で大議論が持ち上がり、激しい応酬になりました


順調に推移していた会でしたが

あるプレゼンテーションに、

なぜかカチンときた参加者がいたようで、

学術的議論の限界をやや超えるような激しい批判を展開しました。


プレゼンターも一生懸命説明するのですが (双方とも英語が母国語です)

途中から涙で言葉に詰まるようになってきました。


周りも息を呑んで見つめるばかり。




プレゼンターは涙しつつもプレゼンそのものは完遂しました


その後オーディエンスの数人が、なぐさめるように寄り添っていました。

うーむ。

こういうこともあり得るなあ。


人間が研究の主体になっている場合、

上記の例では

労働市場において不利な立場にある人とその労働環境が研究の対象ですよね。


こういうテーマは、デリケートな部分を持っているんですね。


もちろん、学問ですから、

実証性、再現性、客観性等は担保されていますが

お互い生身の人間ですからねえ。


私にとっても、たいへん勉強になる出来事でした。



今日の英単語:  帰納法 induction

       演繹法 deduction