俳句の話 つゞき
昨日に引き続き、恐縮ながらもう一度俳句の話題
俳句の評でよく出る言葉 「つきすぎ」
さて、昨日の私の拙句を俎にあげてみましょう。
ラグビーの負け試合なる夕日かな かわる
私の自己鑑賞としては:
1) 負け試合と夕日がつきすぎか?
ここで言う「つきすぎ」とは、両者のもたらす印象が似かよっていて、
世界観が広がらないという批判です。
俳句には、一物仕立の俳句と二物衝撃俳句があります。
ここで仮にサンプルを作句すると、
一物仕立: 冬鳥の小さく鳴きて餌を探す かわる (サンプルの句)
最初から最後まで冬鳥についての観察です。
二物衝撃: 空高く白き鳥飛ぶクリスマス かわる (サンプル句)
鳥の姿だけの表現でなく、クリスマスをぶつけたことで、
展開があります。
2) 一物仕立て、二物衝撃。どちらがいいとも一概に言えませんが
長い俳句の歴史の中でも、多くの句が作られてきました。
一物句で、新しい境地を開くのはなかなか大変かもしれません。
俗に言う「もうある」
と言う状態になりやすいのです。
3) さて、拙句に戻りますと、
ラグビーの負け試合なる夕日かな かわる
この句は、季語がラグビー(冬)で、上五に置かれています。
つきすぎという自己批判を受けて
少し離してみたのですが・・
なかなか離れません(笑
ラグビーの負け試合なる瞳かな かわる
ラグビーの負け試合なる膝頭 かわる
さてさて、本日はこれにて。
Have a good one!
今日の英単語: affidavit (名詞) 宣誓供述書
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