家庭内句会 たまにはいいものです
句会の伝統的な運び
今はオンライン句会がさかんになってきましたので、
いろいろな進行の仕方があると思いますが、
少なくとも私がよく句会に参加していた10年くらい前までは
以下のように運営することが多かったと思います。
まず、出席者は、短冊(細長い紙の札)に自作の句を書きます。
1枚1句で、たいてい3句くらい出句する会が多いんじゃないでしょうか。
ですから、短冊3枚に自分が作ってきた句を書きます。
出席者が5名だったら、
合計15枚の短冊が集まります。
どれが誰の作品かは伏されています。
で、係りの人が短冊をまぜこぜにして、
たとえば、短冊5枚ずつ、3束にします。
そして、紙に書く担当の人3人を選んで
各担当者が、A4くらいの紙に、5句書き並べていきます(清記) 。
1枚あたり5句書かれた紙が3枚できます。
俳句には1〜15番まで通し番号がふられます。
このプロセスにより、筆跡で誰の作かを推測することができなくなります。
この3枚の紙を回覧して、
自分がいいと思う句を、5句選なら、5句選びます。
何句選にするかは決めておきます。
自分がいいと思う句を、5句選なら、5句選びます。
何句選にするかは決めておきます。
そして、私なら「かわる選」といったように、選者を明確にして、
5句を書き留め、その紙を提出します。
披講担当者(読み上げる係り)が、それぞれの選を読み上げます
どの句を誰が選んだか、点盛りをしていきます。
披講の際に自分の句が読み上げられたら、作者は名を名乗ります。
たとえば、こんな風です。
A山B子選 5番 むささびや父の家には父の本
と披講者が読み上げたら、
すかさず「かわる」と名乗ります。
誰も選んでくれないと、
ずっと黙っていることになり、寂しいものです・・
ずっと黙っていることになり、寂しいものです・・
句会によっては、この時に名乗らないで、評が終わってから作者をあかす場合もあります。
また、特選を設けることもあります。
各自自分がその句を採った理由を説明します
以上が句会のおおむね通常の段取りになります。
もちろん家庭内句会はもっと簡単にやります
自分の作った句を口々に読み上げて、
周りはワイワイ批評。
その季語はないよお
とか、
理が立ちすぎ
などなど。
俳句はアートであって、説明文ではありませんから、理を説くような表現は
いかがなものかと言うのが、「理が立ちすぎ」の言わんとするところです。
さて、家庭内句会。言いたいことを自由に言い合って楽しいものです。
ラグビーは負け試合なる夕日かな かわる
(ラグビーは冬の季語です)
今日の英単語: synonym (名詞) 類語、同義語
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