おはよう! 1日ひとつ英単語

60歳を過ぎ肩の力が抜けてから案外楽しくなってきたなあと思う日々です。

月々いくらで暮らすという本と説得力 (その1)

こんにちは。
お立ち寄りありがとうございます。





月々〇〇円で暮らすという本

昔からこの手の本は一定の支持を集めているようです。

例えば、獨協大学経済学部教授の森永卓郎さん
年収300万とか、夫婦で月々13万とか。

いろいろ本を出していますが、大学教授という定職をお持ちの方ですから、
ご自身はもっとずっと収入はいいはずです。

この方の場合は、研究者ということで、
ご自分の実体験を披露しているわけでもないと思われます。
そこで、ご自身の収入がいかであれ、
研究者の立場からの考察として、理解されているんでしょう。

それに対して、
ご自分の体験を数字を出して説明しながら、一冊の本にまとめた場合は、
また立場が別になりましょうね。

その方の実体験、実際のやりくり、工夫などが、
強い興味と共感をもって迎え入れられているからです。

他人事ではないところが魅力でしょう




先日、『年収200万で豊かに暮らす』という本が炎上しました


炎上の理由は結構さまざまでしたが、

本に出てくる人々が年収200万生活をしているようにはとても見えない

これは正確な話ですか?

と言った疑問が多々提出されていました。

こういう実体験型の話の場合、

どの程度プライベートな生活を晒して

事実であると証明し、読者の期待に応えていくのか。


また、例えば、私は預金5000万ありますが、

年収は200万、生活費も年200万です

という状況が、年収200万で豊かに暮らす生活だと

読者に認められるか?


この費用は特別費から捻出しましたので、

毎月の暮らし費用には計上していません

という説明が、そうですか、分かりました

と、ストンと読者の胸に落ちるか。



この辺が数字の難しいところです。



これは著者というより、編集者の腕でしょうね

さて、〇〇円で生活と言った本の著者が素人さんの場合、
プライバシーをある程度守りつつ、

どうやって売れる本かつ納得してもらえる本にしていくかは
編集者の腕によるところがすごく大きいと思います。

日本の労働賃金が上がらない今、
この手の本は大きなマーケットを持っているでしょうから、
大いにお手並み拝見といったところではないでしょうか。



今日の英単語:  wage  (名詞)  賃金