月々いくらで暮らすという本と説得力(その2)
こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。
今日は、秋冬に向けた鉢植えの手入れなどをして、
知らないうちに、蚊に刺されていました。
虫ペールしてたんですが、まだ結構元気な蚊がいるんですね。
public domain: By the Seashore by Pierre-Auguste Renoir
月々いくらで暮らすという場合、定義によって大きく額が異なります
さて、前回からの引き続きなのですが、
職業柄(FP)、気になる分野なのでおゆるしください。
月々5万、10万、12万と、いろいろな数字が出ていますが、
こうした数字を挙げる場合、
何が含まれ、何が含まれないのか定義をして、
読者とその定義を共有することが大切です。
まずは、家賃が含まれるか、含まれないか
これはものすごく大きい。
借家で月々家賃を払っている場合は、それだけで少なくとも4-5万くらいには
なるケースが多いでしょう。
とすれば、家賃込みで5万とかその近辺の数字は相当苦しいですね。
持ち家の場合は、ローンの残債があるかどうか。
ローンを完済していたり、
実家に無料で住んでいる場合などは、
家賃なしになるので、家賃を支払っている人とは予算に違いが出てきます。
ただ、ローン返済などの際に、他者から一定以上の資金援助を受ける場合は、贈与税がかかります。
相続によって資産を得た場合は、こちらも一定の金額以上は相続税がかかります。
また、マンションなどの場合は、管理費・修繕積立金が発生します。
生活費として記載されている金額に税金が入っているのか、税金は別枠なのか
社会保険関係の費用、固定資産税(固定資産がある場合)、住民税(特別徴収でない場合)
自動車税、贈与税などなど、
税金も結構あります。
数字の定義が共有されれば、信頼性も増します
さて、この数字は、これこれだけしか含んでいませんよ
という理解が著者と読者で共有されれば、
信頼性が増します。
ここでさらに大事なのは、旅行、交際上の外食の費用や贈答などを特別費用として、
別扱いにするのではなく、
年の合計費用を月割りにして
入れ込むと、親切だと思います。
つまり、自分で支払った年間の旅行費用・外食費用と贈答費用を12割にして、
掲げる数字のなかに入れた方が、現実感が増すでしょう。
頂きものや招待されたレストランの費用はもちろん自分持ちではありませんね
職業によっては、およばれが多く、
素敵なレストランやバーなどに相手の費用でお招きいただいたり、
あるいは、いただきものをしたりすることは、あるでしょう。
こうしたプラスアルファがある場合は、
本に掲げている月々○○円の生活より、ずっと豪華に映ります。
とりわけ、本と並行してブログを書いている場合に顕著です。
しかし、これらの費用は本人持ちではないので、
計上されませんから、
なんだか華やかだけど、本当にその金額なの?
というケチがつきやすい。
まことにむずかしいものです。
まずは数字の定義かなあと思います
ここをかちっと確認し、読者と著者が共有することが第一歩かなと思います。
よく見れば、確かに書いてあるが、気が付きにくい
ということでなく、冒頭に断り書きをつければ共有がスムーズになるのではないでしょうか。
今日の英単語:definition (名詞) 定義
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。