おはよう! 1日ひとつ英単語

60歳を過ぎ肩の力が抜けてから案外楽しくなってきたなあと思う日々です。

ハードワーカーとは?褒め言葉なの?What do you mean by saying he is a hard worker?




英語で hard worker はむしろ良い意味らしい








日本が高度成長期にあった頃、


日本人は働きすぎだ!という批判が、他国からありました(と報道されていました)。



こうした報道を受けて、


日本人は働きすぎと思われているらしい


というイメージは、我々の中に残りました。




さて、働きすぎ批判があったとすれば



英語で言う hard worker, work hard などは、あまりよくない意味なのかなと


なんとなく思いがちではないでしょうか。



結論から言いますと、私の経験では、意外なことに


これらの言葉はたいてい誉め言葉に使用されていました。








He was a hard worker ・・・


具体的な例を挙げますね。



以前、私がアメリカの大学内研究所に着いた初日、


事務担当の女性からオリエンテーションを受けました。



前任者について


He was a hard worker.
So he was highly regarded.
彼は働きものだったから、高く評価されていたのよ。


ということでした。


私の印象としては、


ふーむ。
hard worker は褒め言葉なんだね。


ということです。



その後、彼女に限らず、褒め言葉としてのハードワーカーに


たびたび出会いました。







If she or he is a hard worker, ..


あるとき、研究所のスタッフと、雑談をしていた時、


ソフトマネーで雇用されている人々の立場についての話が出ました。



「もし、グラント(研究助成金)が何年も獲得できなくて、


プロジェクトの資金が底をついてしまった場合、


ソフトマネーで雇用されている人々はどうなるの?」


という私の問いに対して、



「それはもう、お金がないんだからどうしようもないよね。


資金切れで解散する研究室はあるでしょう。


そういう場合、残念だけれど雇用も続かないでしょうねえ」




そしてさらにつぎ足すように、


「でももし、彼女(または彼)がものすごいハードワーカーだったら、


なんとか次の仕事を得ることもできるかもね」


と言うのです。



ここでも、ハードワーカーという言葉が出てきました。


つまり、ある研究室が資金切れで研究員の雇用が維持できなくなった場合、


その人がハードワーカーであれば、


他のユニットやプロジェクトで仕事が見つかるかもしれない


という話です。



ハードワーカーは誉め言葉なんですよ、本当に。






そもそもハードワーカーとは何か


ここからは、私の主観的な観測ですので、悪しからずお願いします。


アメリカで言うハードワーカーとは、


頑張っている人というより、


頑張って結果をたたき出している人


という気がします。


長時間働いても、結果が出せなければ、


ハードワーカーと褒め称えられないように思うのです。


もちろん日本でも、同様の傾向はあるかとは思いますが、


日本ではどちらかというと、プロセス


つまり、誠心誠意頑張ってきたプロセスへの評価が


高いようにも感じます。



さてさて、実際のところはどうでしょうか?



今日の英単語:predecessor (名詞)    前任者