講義初回は準備がたいへん。論文書きは出だしが辛い
春近し
連続して担当している講義でも、
学期はじまりの際は、再度確認し、情報をアップデイトしたり、
前回の経験を生かして、内容を調整したりするものです。
まして、まったく新しい講義の場合は、
はじめにしっかりとシラバスを組むのは当然ですが、
講義自体の準備にも時間がかかります。
私の担当範囲では、大学の授業は通常90分・15回でワンセット
となっています。
論文書きは、書き出すまでと査読が返ってきてからが辛い
講義をすることも大切ですが
研究者にとっては、論文発表は生命線のようなものです。
私もおよばずながら、年に1-2本は論文投稿をしています。
晩冬から春先は、論文の投稿締切や、
査読の戻りなどで、忙しい時期です。
論文は構想を練るのと、書き出しがたいへんです。
書き出してしまえば、わりにどんどん進むのですが、
で、どうするかと言えば、細分化です。
仕事を小分けすると、気が楽になります。
たとえば論文の場合、
1)どの雑誌に投稿するか
英語か日本語か。
ジャーナル毎に、締切日や書き方の形式なども異なります。
2)全体のスキーム(scheme)作り
論文の目的や背景、先行論文、具体的な検証方法など、全体の流れを確認します。
3)誰に何を取材するか
私の場合、現場を取材させていただくことが多いので、
インタビューを誰に依頼するか。
コンタクトの仕方などを具体的に考えます。
4)取材した事柄をまとめ、必要があれば追加取材をする
5)字詰め・ファイル形式を指定に合わせ、
「はじめに」を書き出す
6)以降、少しずつ原稿を書き進める
といったところです。
ここまでたどりつけば、エンジンが動き出していますので、
気分的には上がってきます。
ただし、査読でリジェクトされる恐怖はありますが
査読論文投稿の場合は、
査読結果が戻ってきますので、
それも結構辛い。
reject ( リジェクト、論文掲載を断られる)の可能性もありますし、
少なくとも
revise(修正) を求められるのは常です。
ここからまたひと踏ん張りです。
春先は結構、バタバタです。
今日の英単語:persuade (動詞) 説得する、言い聞かせる
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