おはよう! 1日ひとつ英単語

60歳を過ぎ肩の力が抜けてから案外楽しくなってきたなあと思う日々です。

お金によって物事の本質は変化するか?



マイケル・サンデルが約10年前に投げかけた問い





こんにちは。


ご訪問ありがとうございます!



今日は、マイケル・サンデル(Michael Sandel) のスピーチについて


ちょっと考えてみたいと思います。


サンデルは、ハーバード大学の教授で、


彼の数々の著作は世界的に広く読まれていることは


ご存じの通りです。








日本語にも翻訳されており、


その作品のいくつかを、お読みになった方も多いと思います。


本日は、彼が約10年前(2013年)に行なったスピーチの内容について


ごく簡単に振り返ってみたいと考えています。





お金の介入は、物事の本質を変えてしまうか?



なぜ市場に市民生活を託すべきではないのか?




彼は、お金を使って、より有利な状況を獲得する例をいくつか挙げています。


1)アメリカのある刑務所では、1泊1万円程度を払えば、刑務所の部屋をアップグレードすることができる、そういう刑務所がある 


2)傍聴席獲得等のために、並ぶのが嫌な人用の、代わりに並んでくれる有料サービスを提供する会社がある


3)遊園地の列も優先料金を払えば、前に出られる


などなど。



そして、学校生活のなかでも:


読書の習慣をつけるために、1冊読むごとに現金のご褒美を与えるシステムや


良い成績に現金のご褒美を提供するシステムがあり、


それを採用している地域が実際にある。




こうした実例を挙げながら聴衆と議論していくというスタイルです


サンデルのスピーチはその多くが、


youtubeやTEDなどにアップされていますので、


このほかにもいろいろと視聴することができます。



私は、この2013年のTEDスピーチを初めて聞いた時、


その問題提起の重要さにも共感したのですが、


”なんて分かりやすい英語だろう”


と心底感動しました。



もしかしたら、非英語圏の人々も聞いているという前提で


言葉を選んだり、話し方を工夫しているのかな


と思ったほどです。




さて、お金は物事の本質を変えるだろうか?


この根源的問いに答えるのは、


一筋縄ではいかなそうですね。


それにしても、1960年代に大ヒットしたビートルズの曲


Can't Buy Me Love


が思い出されます。






今日の英単語: decade  10年


ではでは。


今日もお読みくださって、どうもありがとうございました!