おはよう! 1日ひとつ英単語

60歳を過ぎ肩の力が抜けてから案外楽しくなってきたなあと思う日々です。

聴衆たった一人の国際学会発表に遭遇



せっかく北米から来たというのに

国際学会に出席する研究者にとってZoomは新しい動きでした





国内の学会以外にも、研究者は遠路はるばる国際学会に参加します。


旅費その他、全部自前ではたいへんですから、


科研費を始め、いろいろな研究助成プログラムに応募して


なんとか費用を捻出するのも仕事のひとつです。



コロナの前まではそんな風でしたが、


コロナ禍が始まった2020年以降は、ほとんどの行き来が止まってしまいました。



その代わり、Zoomで気軽に参加できるようになったのは、


メリットです。


Zoomなら、世界の裏側だって、隣の部屋だって、ほとんど変わりませんから。


旅費がいらないのが、すばらしいメリットです。





コロナ前、ハワイ州の学会に参加したとき


さて、コロナの前の話ですが、


ハワイ州で実施された、ある学会に参加しました。


参加者の多い、大きな学会でしたので、10-15件くらいのプレゼンテーション


が各セミナールームに分かれて、同時並行して実施されていました。



私は前々から楽しみにしていた プレゼンテーションAを聞こうと思って、


開始直前にドアを開けました。


席に座って辺りを見回すと、


私とプレゼンターの二人しかいないことに気が付きました。



日本の学会ですと、座長という仕切り役の先生がいますので、


自分一人だけになってしまうということはないと思いますが。


このハワイの場合では、


私がドアを開けるまで、プレゼンターは部屋に一人だったわけです。



私が来て二人になったのですが、なんだか息が詰まります。


しかし、退出するわけにもいかないし、


誰か来ないかなあ。



なにしろ、「さし」ですから、


お互い軽く自己紹介をして、プレゼンテーションが始まりました。


北米から来たとのことでした。


プレゼンは、とてもいい内容でしたね。


私もどんどん質問し、お互いの国の事情を紹介しあったりして、


有意義な時間が過ぎました。


そして、もう終わるという頃、


もう一人来ました!


もう少し早く来てほしかった。







これに似たことは、ままあります


たとえば、同じ時間帯に、


大先生とか、今話題の人気の先生とかのプレゼンが入っていると、


それ以外のところの聴衆が減るといったような。


私も体験あります。


ある超人気プレゼンとかぶっていたんですね。


こりゃあ、もう座長と二人だわ。。


と覚悟したのですが、


会場に入る前にちょっと話をした先生が、


結構の大人数で来ていて、友情参加? いや興味をもっていただいて


部屋が埋まり、本当にありがたかったです。



Zoomの場合でも、会議の時間中、誰もアクセスしてくれず、


一人でずっと待っていて、やっと一人来てくれたんで始めた


といった話を聞いたことがあります。




学会って結構ドラマがあるんですよね。


またいずれ、続きを書いてみたいと思います。



今日の英単語: heir  (名詞)相続人、  heiress(名詞)女性相続人

ちなみに、発音する際、ともに最初のHはサイレントです。